私のお勧めする書籍:『7つの習慣』が教えてくれた「生き方」の転換点

今回は、私が長年にわたり影響を受け続けている、お勧めの書籍をご紹介したいと思います。
それは、スティーブン・R・コヴィー博士の世界的名著『7つの習慣』です。
あまりに有名な自己啓発本ですので、すでに読まれた方も多いのではないでしょうか。
この本が私自身の人生の転換点となりました。
今回は、特に影響を受けた2つの学びについてお話しします。
1. 核心となる「インサイド・アウト」
この書籍の一丁目一番地である「インサイド・アウト」の考え方は、私の生き方を根底から変えました。
インサイド・アウトとは、「すべての現実は、自分の主観を通して認識されている」ということです。
私から見た空の色が青色だと思っても、他の人から見たら青緑色に見えることもあるように、私たちはすべてを自分の「色眼鏡」を通して見ています。
【他人は変えられない】
人間関係や仕事で上手くいかない時、「あいつが悪い」「環境が悪い」「親が悪い」と思いがちです。
ネットでよくいわれる「親ガチャ」という言葉も、この発想の典型ですね。
これらの言葉は、自分以外の何かを悪者にすることで、「自分は間違っていない」という安心感を一時的に与えてくれます。
しかし、その安心感の代償は大きく、状況は何一つ変わりません。
他人は変えられないため、ずっとストレスが溜まり続けますし、結果として心が病んでしまいます。
ここを「インサイド・アウト」の思想に変えて、「こういう状況になったのは、自分に足りないものがあったからだ」と、原因を自分に求めるようにします。
そうすることで、自分の行動が変わり、結果、状況が大きく改善します。
自分の行動は自分で変えることができるので、一気にポジティブに生きる事ができるのです。
私自身、20代の頃は社会や周りのせいばかりにしていました。
この考え方を得てからは、本当に生きるのが楽になりました。
2. 第一の習慣:「主体的であれ」
書籍の中のもう一つの大きな学びは、やはり第一の習慣である「主体的であれ」ということですね。
世の中には、自分の行動で影響を与えることができる範囲(影響の輪)と、自分が何の影響も与えることができない範囲(関心の輪)があります。
例えば、国と国同士の問題は、私にはまったく影響を与えることはできません。
しかし、自分の交友関係や仕事関係に関しては、私の行動で関わり方を変えることができます。
コントロールできないことにいつまでもウダウダ考えていても、何も始まりません。
景気が悪い、人がいないといった自分の影響の輪の外の問題に心を巡らせても意味はないです。
景気が悪いなら、その中で自分がどう行動するべきなのか? 人がいない中で、自分がどう行動していくべきなのか? を常に考えていきたいですね。
自分がコントロールできる影響の輪に集中することで、自分の人生を生きることができる。
これが、ストレスを減らし、人生の主導権を握る上で最も大切な教えですね。
■「生き方」を学ぶ場所の必要性
この書籍の内容は、他にも第二の習慣~第七の習慣まで語りだしたら切りがないほど、私の発想の転換を手助けしてくれました。
ただし、この書籍はかなりページ数が多く、読み切るのはとても大変です。
私も勉強会に何度も参加することで、深く理解することができたという経緯があります。
このような自己啓発は、なにより自分の生き方を楽にしてくれます。
そして、このような学びは能動的に得ようとしなければ、決して存在に気が付きません。
これが、私がいう小中などの義務教育では、知識を習得できても、「どうやったら人生をうまく生きられるのか」という「生き方」を教えてくれる場所がないと思う理由です。
考え方は、少し変えるだけでも、閉塞感から大きく開ける視点が得られます。
日本には、そのようなその少しの変化を教えてくれる場所がもっと必要かもしれません。